macbook12でmacデビューしてから半年経ちましたが、ネイティブのubuntuが使用できないと細々と不便なのと、trackpointが恋しくなる病にかかったため中古でほぼ未使用品を入手しました。
中古で入手した構成はこちら。
やっぱり英字キーボードが良いですよね。 中古で英字キーボードはなかなかないのでラッキーでした。 もちろんのメモリは16GB。ストレージはM.2 SATA 128GBでしたがこれは交換します。 LTEモジュールとアンテナもありませんでしたがこれも容易に増設できます。(これも後ほど。)
リカバリUSBをつくります。 Windows10からは「回復ドライブの作成」で作ります。 16GBのUSBメモリを準備しましょう。 私の環境でだいたい2時間かかりました。
スタート → coltana → "回復"
M.2 SATA 128GBだと容量が小さすぎるのと性能が回復平凡なのでここでM.2 MVNFの512GBに交換してやります。 交換したのはこれ。評判が良いsamsung製。
画像の位置のネジを取り外し、矢印側から引っ張るとうまく裏蓋を取り外せます。
その後、四角い枠のM.2形状のストレージを丸枠のネジを外し取り替えます。
交換は簡単。まずBIOSで内蔵バッテリーを無効としてから裏蓋を開けて、差し替えます。(バッテリーを無効にすると電源が落ちます。再度電源を入れる際はACアダプターを接続する必要があります。) 交換後は、先程作ったリカバリUSBをUSBポートに接続してから電源を入れます。 そうすると、回復メニューが表示されるためそこからリカバリを実行して下さい。 交換後、Windowsは初期状態のためお好みで更新や設定を行います。
まずは、ディスクの管理を開いてBitlockerで暗号化されているかを確認します。 X1 Carbonは標準で有効となっていたため無効とします。 本来は無効にしないことが推奨ですが、ubuntu側からマウントしたwindowsのパーティションが読めないため無効にします。
スタート → システム → バージョン情報 → デバイスの暗号化"オフにする"
ubuntuをインストールするための領域を確保するために領域を縮小します。
Windowsマークを右クリック→ディスクの管理→Cドライブを右クリックし縮小
ただしこの方法ではディスクの半分以上を縮小することはできません。ディスクの半分以上を縮小するにはフリーソフトのEaseUS Partition Masterを使います。
ubuntuでubuntuのインストールUSBを作ります。
インストールするディストリビューションのISOをダウンロードします(ここではubuntu 16.04 gnome)
USBを接続して
$ sudo fdisk -l
USBのデバイス名がわかった後は以下のコマンドを実行します。
if=以降に書き込みたいisoイメージ
of=以降に書き込み先のデバイス名
bs=一度に読み書きするサイズ
$ sudo dd if=./ubuntu-gnome-16.04.3-desktop-amd64.iso of=/dev/sdb bs=1048576
ubuntuのインストールUSBを接続し再起動します。
再起動後にlenovoのマークが表示されたところで
Enter→F1
でBIOS画面に入ります。
BIOS画面では以下の設定をします。
grubが読み込まれたらTry Ubuntu without Installing
を選択し起動する。
起動後にデクストップのinstallからインストールウィザードを起動しすすめる。
以下肝心なところだけ。
それ以外
/
のみ指定するext4
にするインストール後のubuntuではtrackpointを使用できません。以下を実行すると使用できるようになります。
$ sudo modprobe -r psmouse
$ sudo modprobe psmouse proto=imps
再起動後も有効になるように
/etc/default/grub
を編集し
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash
という箇所を
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash psmouse.proto=imps"
に書き換えてgrubに読み込ませます。
$ sudo update-grub2
grubでのブート順序がデフォルトだと、後からインストールしたubuntuとなっていますが Windows10はリブート後にもアップデートを継続する必要があるアップデータが多いため デフォルトの起動順序をWindows10にしておきます。 Windows10のブート名を確認する
$ grep windows /boot/grub/grub.cfg
私の環境では'Windows Boot Manager (on /dev/nvme0n1p1)'
でした。
確認したら
/etc/default/grub
を編集し
GRUB_DEFAULT=""
を
GRUB_DEFAULT='Windows Boot Manager (on /dev/nvme0n1p1)'
と書き換えてgrubに読み込ませます。
$ sudo update-grub2
デバイス名を特定するために確認します。
$ xinput list
⎡ Virtual core pointer id=2 [master pointer (3)]
⎜ ↳ Virtual core XTEST pointer id=4 [slave pointer (2)]
⎜ ↳ PS/2 Synaptics TouchPad id=12 [slave pointer (2)]
⎣ Virtual core keyboard id=3 [master keyboard (2)]
↳ Virtual core XTEST keyboard id=5 [slave keyboard (3)]
↳ Power Button id=6 [slave keyboard (3)]
↳ Video Bus id=7 [slave keyboard (3)]
↳ Sleep Button id=8 [slave keyboard (3)]
↳ Integrated IR Camera: Integrate id=9 [slave keyboard (3)]
↳ Integrated Camera: Integrated C id=10 [slave keyboard (3)]
↳ AT Translated Set 2 keyboard id=11 [slave keyboard (3)]
↳ ThinkPad Extra Buttons id=13 [slave keyboard (3)]
↳ Intel(R) RealSense(TM) 430: Int id=14 [slave keyboard (3)]
PS/2 Synaptics TouchPad
のidを確認します。
先ほど確認したid番号を使って
xinput set-prop 12 "Evdev Wheel Emulation" 1
を実行すると中スクロールが有効になります。
再起動後も有効になるようにするために
/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf
を編集して以下の表記を追加します。
Section "InputClass"
Identifier "Wheel Emulation"
MatchProduct "PS/2 Synaptics TouchPad"
Option "EmulateWheel" "on"
Option "EmulateWheelButton" "2"
Option "XAxisMapping" "6 7"
Option "YAxisMapping" "4 5"
EndSection
これでreboot後も有効になっているはず。
そのままだとmozcを有効化しても起動時の入力モードはA
のままので手動であ
にする必要があります。
これを回避するには、ソースを変更してビルドする方法があるようです。が、そもそも日本語入力IME内で入力モードを変更できるのにIME自体を切り替えるのは果たしてベストなのか?と思います。
と、思っていたらおんなじことを考えている人がいました。
こちらを参考にします。
項題のとおりです。 画像の感じにします。かつ、ALTも有効に。
使うのはxcapeです。 導入します。
$ sudo apt-get install xcape
キーコードの確認
$ xmodmap -pke |grep Alt
keycode 64 = Alt_L Meta_L Alt_L Meta_L
keycode 108 = Alt_R Meta_R Alt_R Meta_R
keycode 204 = NoSymbol Alt_L NoSymbol Alt_L
調べたキーコードを元に割当します。
$ xcape -e '#64=Muhenkan;#108=Henkan_Mode'
これで左ALTは無変換、右ALTは変換に割り当てできます。
これを再起動時も有効にするためにubuntu gnomeであればtweak tool
を使います。
スタートアップアプリケーション
から追加できます。
次に、入力切換ができるようにします。
まず既にある入力ソースを削除し日本語(Mozc)
のみを追加します。
そしてプロパティ
から
Mozcプロパティ→キー設定→編集
からキーの割当をします。
この時既に、xcapeでキーの割当ができているため左ALTを押せば無変換、右ALTで変換が割り当てできます。
xcapeで割り当てた無変換、変換ですがすでにある同時押しの各ショートカットは有効なままです。
もちろんemacsでもM -
は有効でした。
これがxcapeを使用して割り当てるおすすめ点です。
ubuntu gnome 17.04からはtweak toolでブルーライトカットの設定ができますが、16.04ではできないのでRedshiftを使います。 導入
$ sudo apt-get install redshift-gtk
実行後に常駐します。
ただ、エラーが出ます。
起動できません。
エラーなく起動するには、
設定→プライバシー→位置情報サービス
をオンにしておきます。
さらに常駐しているアイコンからenable
とautostart
にチェックを入れておきます。
こんな感じ。
F12を押すと上からにゅるっと出てきます。 導入
$ sudo apt-get install guake
後はアイコンがあるのでそこから起動します。
常駐にはtweak tool
を使います。
以上!!